2016年2月25日 本美濃紙保存会研修会

2016年2月25日 本美濃紙保存会研修会

 本美濃紙保存会の研修会が25日、美濃市蕨生の和紙の里わくわくファームで行われました。2日間の研修で美濃和紙の技術だけでなく、道具などについての知識も深めます。
 研修には、同会の会員になることを目指す研修生が参加。
 初日には、研修生9人が持参した美濃和紙を会員の澤村正さんたちが1枚1枚、日にかざしながら「色むらがないか」「ちりが残っていないか」などをチェックする検品作業を行いました。例年、研修生1人につき50枚の和紙をチェックしていましたが、今年は研修生1人につき約180枚をチェック。180枚は研修生自らが良い紙、悪い紙、重さなどに仕分けしており、和紙を選別する力が身についているかもチェックされました。
 会員は「全体的に選別作業ができるようになってきている」「良いものであればあるほど、ちょっとしたところも目立つ。細かいところも指摘させてもらった」「これから、どんどん考えながらすいて。学んでいってほしい」と若手職人へ期待をこめた言葉を送っていました。
 研修生は「よりよい紙をすけるように、一つ一つの工程を大事にしていきたい」とさらなる意欲を燃やしていました。