2015年12月9日 美濃和紙の卒業証書作りがはじまっています

2015年12月9日 美濃和紙の卒業証書作りがはじまっています

 美濃市蕨生の美濃和紙の里会館で9日、美濃小学校6年生児童が卒業式で受け取る卒業証書の紙すきを行いました。
 和紙の産地である美濃市では、平成13年度から市内にある全7小中学校の生徒児童が学校生活の思い出を込めて和紙をすき、卒業証書にしています。
 この日は、午前中に美濃小学校6年生が、午後からは美濃中学校3年生が卒業証書をすきました。美濃小学校6年生児童73人は、同会館の職員の指導のもと、美濃判の大きさの卒業証書づくりに挑戦。コウゾなどを水に溶かした原料を簀桁(すけた)とよばれる木の枠にすくい、これを前後左右に揺らす「流し漉き」の技法を用い、和紙をすきました。
 卒業証書は児童がすいた和紙の中央に、校章を印刷した縦横10センチほどの薄い和紙を置き、その上に職員がすいた和紙を重ねあわせてつくられます。こうすることで、校章が浮き上がる、厚みのある卒業証書となります。
児童は「和紙の卒業証書は美濃市の良さをもらって卒業するという感じがするのでうれしいです」と笑顔を見せていました。